認知母の介護ときどき猫

認知母の介護と孫の世話が重なり仕事を辞めてしまったアラカンの私に待っていた現実を書いています。

母の記憶力 最近のことは忘れるけど・・・・

楽しかったことより嫌だったことばかり覚えてる母

10月になれば86歳になる母。

最近のことは見事に忘れる。

 

でも70年前、80年前のことは昨日のことのように覚えてる。

記憶力がいいんだか、悪いんだか。


昔のことを昨日のことのように話す内容は毎回おんなじ。

自分の親がどんなにひどい仕打ちをしたかってこと。


この話、私が小学生のころから聞かされてるので

「その話、耳にタコができるほど聞いた」というと

「そうじゃったかいね?」

 

「弟も耳にタコができるほど聞いた、と言ってるよ」というと

「話したかいね?」という。

 

自分に都合の悪いことはうまいこと忘れる母。

 

「このあいだね」という話の内容はは10年以上前にあったこと。

ふと思い出すらしい。

 

それも自分にとって嫌な感情をもったことばかり。


まともかな~と思っても時々、急に感情的になってしまうこともあるので

最近は孫も寄り付かなくなってきた。

 

急に感情をぶつけられるとびっくりするよね。

 

私なら言い返すことができるけど。

 

今まで楽しかったことはなかったのかと聞いたことがある。

 

小学生低学年までは大阪や神戸に住んでいたので観劇を見にいったり、近所のおじちゃんやおばちゃんにかわいがってもらってたそう。

 

戦争で母方の実家へ疎開してたときもみんなに大事にしてもらってたそう。

就職してからはテニスをやったり。


私の青春時代よりいい思いをしてるじゃん!

 

人間っていいことよりイヤだったこと、つらかったことの方が記憶にしっかりと刻まれるのかな?

 

母の姿を見ながら、私はこうならないと誓うのであった!

 

最近は何も可も初めてらしい


今日も買い物へ連れて行く前に鏡を見ながら

「顔の色が黒くなった」というので
「日焼け止めを塗らないからよ」と言うと

 

「日焼け止めなんてぬったことがない」という。

 

いやいや何度もいっしょに日焼け止めを買ってるはず。

さいきん、こんな調子が多い。

 

ケーキを食べて
「今まで食べたことがない」
イヤ、この間食べたし!


ネコのうんちが庭にあるのを見て、
「近所の男がしたんよ」

いやいや大きさが違うし・・・・笑

 

「庭の花を近所の男が夜中に切る」
といって夕方になると鉢植えを玄関の中にせっせとしまう母。

いつもと変わってないように見えるけど。

 

もしかしたら過去の景色とごちゃごちゃになってるのか、妄想かも。

 

一時は簡単な防犯カメラを庭に置いたこともあるけど映ってるのは全部母だけ。

 

「違うよ」と反論するとますます意固地になる。

本人は本当だと思ってるからしかたない。

 

そこで最近はこちらも反応を変えてみた。

「近所の男が花を切る」

「良かったね。自分の鼻じゃなくて」

なんて

母もハハハ♪

当分これで乗り切ろう。